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メイクアップ - その2

この大会期間中、何度かエマちゃんにはオフアイスでも会ったのだけれど、
ファンデくらいは塗っていたと思う。だけど、なんというか、生でホンモノを
見ているときには、そこまですごい化粧をしているとは感じないのだな、これが。
普通にカッコイイ感じだった。ファンの贔屓目と言われるだけかもしれないが、
エマちゃんを見た2001年~2003年3月までの時点で、もっともカッコイイと
思った瞬間は、このワシントンワールドでのオフアイスであった。





ちょうどエマちゃんは友達らしき人とおでかけしようとしているときだったのだが、
ブラウンのジャケットにタイトなジーンズ姿で、すれ違ったとき、
感動を覚えたくらいだ。基本的に私は男性を見て、カッコイイなーと思うことは
あまりないほうなので、そう感じたという点でも印象に残った。
そしてうわー、と思っているうちに声をかけそこねてしまったことも
記憶に鮮明に残っている。

ちなみにその大会で他にもカッコイイな~と思ったのは、
フランスのスタニック・ジャネット。スタニックも本当におしゃれでおフランスの
洗練されたセンスというものを感じた。氷上での彼の衣装は凡人の私には
ちと理解を超えるものがあったけど、でも似合っていたし、第一ステキだから
いいのだ。(笑)

最終日にエマちゃんには写真を撮らせてもらった。(ブログに貼った分です)
フラッシュのせいもあったのだろうけど、これが。。。 
生で見たエマはあんなにカッコよかったのに、どうしてーー?!な仕上がりに。
これには彼を間近で見ていた同室の人たちも、「どうしてこうなるかなぁ?!」と
ビックリ仰天していた。帰国して知り合いに補正を頼んでみたりしたけれど、
どーにもならんかった。違う、違うんだよぅ。ホンモノはこんな感じでは
決してなかった、なんでよーー?!(泣)

その後もインターネット上では、????? どうしちゃったのだ、エマ?!
という写真を何度か見かけたりした。ワシントンでのことがあるので、
きっと写真ほど実際の彼のメイクはすごくなかったのではなかろうかと思うのだけど。(というかそう思いたい;)

海外の記事を読んだり、カナダの友人がメディアを通して見聞きしたエマちゃんの話を
聞くようになり、いろんな面を注意して見るようになってからしばらくたったころ、
もしかして、エマちゃんて、自分に自信が持てないタイプなのかな、と思った。
なんとなく、戸惑いだったり、よく見せなきゃという気合みたいなもの、不自然さを
感じる写真が多い気がする。

いつの大会だったか、ジョアン先生に、「もっと自分に自信を持ちなさい、
自分を否定するのはやめなさい」と言われるのを、無言で聞いていたことも
あったっけ。。。 そのとき私は彼らのすぐそばでその会話を
聞いてしまったのだけれど、なんとも言い難い複雑な状況であった。

複雑な家庭環境で育って、情緒不安定で、完ぺき主義癖があって、ここぞというときに
力を出し切れなくて、メディアに叩かれ、多感な10代に人生の落伍者になった
とさえ感じるまで、落ち込んで、自分自身を見失って。
ハタ目にはあんなに才能があって顔立ちも整っていて、一体何が不満なの?と
思うのだろうけど、本人にしかわからない苦悩もあるのだろうな。 

自分を肯定できなくて、辛い時期を過ごしていた頃があったということも知った。
お年頃を迎えメイクで自分を変えたかった、、、というのはあったのかもしれない。
ここぞという時に力を出し切れないのも、自分に自信が持てないからかも。

2003年の記事で、彼はやっと自分自身を見つけた。と書かれていた。
確か2000年には四大陸@大阪での演技に失望してスケートをやめ、
2~3ヶ月行方不明になって、スケートを再開したと読んだことがある。
悩みもがきながらも自分を見つめ続けて、ときにはひどく落ち込み、激怒し、
人によくしたいと思う反面、その反動から悪態もついてしまう。それが尾ひれ
背ひれをつけて噂として広がり、誤解もされ、うんざりしてしまう、、、なんてことも
多いんじゃないかな、なんて思う。

才能があって小さい頃から注目を集めてきただけに、凡人には図り知れない悩みも
抱えているだろう。思春期に自分探しの放浪をしたエマちゃんだが、自分を
時間をかけて少しずつではあるけれど肯定することが出来るようになって、
等身大の自分を受け入れてくれる人たちも少しずつ増えて、彼の心も少しずつ
安定していった結果、それとともに、メイクもあまり必要なくなってきたのかな、と
思う。(←私の勝手な推測です;)

私もひどく落ち込んだりしたとき、お肌のお手入れを念入りにしてちゃんと
メイクすることで少し心が落ち着くことがある。最近かづきれいこさんのメイク方法が
注目を集めているが、医療としてのメイクの効果も少しずつ実証されている。
誰にでも心が風邪を引くようなことはあると思うけれど、何かをきっかけに
浮上できれば、たとえそれがハタ目にはあれ?っと思うことだったり、
失敗に見えるようなことだったりしても、いいのではないかな、と、
自分もココロ(または脳みそ系ともいう)の治療を受けていろいろ体験した
最近は思うのだった。

でも、キメキメのおすましさんのときより、ジャージとか、ヨガ用のスパッツはいて
ウロウロしながら、人目を気にせず、ニコニコ~っとしている素のエマちゃんのほうが
私は好きだ。というわけで。心からの笑顔はどんなメイクにも勝る!という、
月並みかつ、ありふれたセリフで、このコーナーは締めくくらせていただきます。
トピックが大胆なわりに(?)意外性がなくってすみませんねぇ。
所詮凡人が書く気ままなたわごとっちゅうことでお許しを!!
by miyuki83170 | 2006-08-03 13:40 | emanuel
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